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エボラ熱拡大阻止へ 渡航制限求める声 (3/4ページ)

2014.10.14 10:25

エボラ出血熱の感染が確認された国=2014年9月5日現在

エボラ出血熱の感染が確認された国=2014年9月5日現在【拡大】

  • 8月8日、スイス・ジュネーブでエボラ出血熱感染について記者会見する世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長=2014年(ロイター)
  • エボラ出血熱の経過=1976年~2014年8月8日、世界保健機関(WHO)発表
  • エボラ出血熱の感染状況=2014年8月13日現在、世界保健機関(WHO)による。※死者は感染例、疑い例に含まれる。

 米疾病対策センター(CDC)は感染者確認の直後から、エボラ出血熱は空気感染しないうえ、発熱などの症状が出るまでは他者に感染することはないと強調。リベリア人男性から空路で感染した可能性はないとして、不安の沈静化に懸命だ。

 オバマ氏も6日、この数カ月で西アフリカから入国した数千人のうち確認された感染者は1人だけであることや米国の医療体制の充実などを理由に、「米国でエボラ出血熱の感染が拡大する可能性は極めて低い」と述べ、冷静な対応を呼びかけた。

 しかし8日には、リベリア人男性が滞在していた住宅に立ち入ったダラス郡保安官事務所の職員がエボラ出血熱に感染した疑いがあることも判明している。住宅に入った際に感染防止用の装備を身に着けていなかったとされ、適切な措置が取られていなかったことが明るみに出た。

 またこのリベリア人男性が発症後に病院に行った際には、男性がリベリアから渡航したことを告げたにも関わらず、エボラ出血熱への感染を疑われることなく、一旦、自宅に戻されたことも分かっている。米国の医療設備が西アフリカとは比較にならないほど充実していることは事実だが、医療機関の対応がまずければ感染拡大を許しかねないのも現実だ。

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