11月5日、自民党本部で開かれた「アベノミクスを成功させる会」の第3回会合。会場内は空席が目立った=2014年、東京都千代田区永田町(寺河内美奈撮影)【拡大】
会合で会長の山本幸三衆院議員(66)は、日銀が第2回会合のあった日に追加金融緩和に踏み切ったことを引き合いにこう語った。出席者からは「引き上げの判断をしたら税率が上がるまで10カ月あるが、駆け込む余力もないのではないか」の声もあがったが、15人では盛り上がるはずもなかった。
会合後、記者団に「財務省の圧力は感じているか」と質問された山本氏は「みなさん、『財務省が来たよ』と言っているので、根回しをしているんでしょ。それで影響されるようでは、しようがないわな」と苦笑した。
財務省の「ご説明」は激しい。説明を受けた「成功させる会」のあるメンバーは「財務省は(財政の健全性を示す)プライマリーバランス(基礎的財政収支)のことしか考えていない。とんでもない」と憤る。メンバーの若手の一人も「やたらと財務省がアポイントを取ろうとしている」とうんざりした様子だ。
財務省だけではない。増税派の牙城、自民党税制調査会の町村信孝顧問(70)は町村派(清和政策研究会)の総会で「税率を引き上げないという選択肢はない」と訴え、慎重派を牽制(けんせい)する。