ともあれ私はその日、朝から午後2時くらいまで、『アカギ』を読む以外なにもしませんでした。そしてすぐに頭から再読。恐るべし『アカギ』、恐るべし麻雀…! 圧倒的吸引力…! さらにその後知った真実…『アカギ』はまだ連載中…! しかもそもそも『天 天和(テンホウ)通りの快男児』のスピンオフ作品…もう引き返せない…!
天和あがってみたい
家に帰ってすぐしたことは?
洗濯とネット麻雀です。
やっぱりアカギのようには打てませんでした。当たり前ですが。
「ゲームで麻雀を覚えた人は、おおむねわがままな打ち方をする」と聞いたことがあります。振り込んでもなにを失うわけでもないから、リーチがかかった場面でも危険牌を安易に捨ててしまう、自分のあがり優先で安手でもおりない、ということらしいです。
自分を顧みて、なるほどなあと思います。とりあえずいつか天和あがってみたいです。(作家 乾ルカ/SANKEI EXPRESS)
■いぬい・るか 1970年、札幌市生まれ。銀行員などを経て、2006年『夏光』で第86回オール讀物新人賞を受賞してデビュー。10年、『あの日にかえりたい』で第143回直木賞候補、『メグル』で第13回大藪春彦賞候補となる。12年、『てふてふ荘へようこそ』がNHKBSプレミアムでドラマ化された。近刊に『モノクローム』。ホラー・ファンタジー界の旗手として注目されている。札幌市在住。
「アカギ」(福本伸行著/竹書房、既刊1~28巻各596円)