ただし、遠く水平線の彼方の半島は低く、かすかにしか見えないことも多い。そんなときには、半島に沈む夕日でも、海にとけ込んでいく印象になる。
中途半端な知識に煩わされることなく、目の前に繰り広げられるその日、一回きりの景観を大いに堪能しようではないか。
このページの海の写真は前ページと同じ光明寺裏山の展望台から撮影した。時期は2週間ほど遅く、撮影時間は日没前だから逆に少し早い。
同じ位置に立っても、同じ時は二度とない。上空は曇っているのに、伊豆半島はあまりにもくっきりと見える。そんな日もある。
富士山は残念ながら雲に隠れて見えなかったが、雲間から海に向かって日が差し込む様子は荘厳だ。海上近くの大気は、上空とは対照的に透明度が高く、波は穏やかだった。伊豆半島効果もあって、海岸というよりもむしろ、湖畔にたたずむ気分になる。