パイプライン「キーストーンXL」の建設を承認する法案が米上院で否決された後、連邦議会議事堂で記者会見する上院エネルギー天然資源委員会のマリー・ランドリュー委員長(中央)。身内である民主党議員の反対多数で否決され、無念さがにじんだ=2014年11月18日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】
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カナダのオイルサンド(油砂)から採掘された原油をテキサス州の精製施設に運ぶパイプライン「キーストーンXL」の建設を承認する法案が米上院で否決された。法案は共和党と民主党の一部が後押ししてきたが、環境への影響を懸念する民主党の多数派の反対で可決を阻まれたかたちだ。この結果、法案を主導した民主党のマリー・ランドリュー・エネルギー天然資源委員会委員長(59)は12月に行われる上院選挙の決選投票での敗色が強まっている。ランドリュー氏の苦戦には、法案に消極的な態度を取り続けてきたバラク・オバマ米大統領(53)に足を引っ張られた側面もあり、オバマ氏と民主党議員との距離の遠さを浮き彫りにしている。
パイプライン法案否決
「今こそ行動を起こすべきときだ」。ランドリュー氏は18日の上院本会議場での最終弁論で、怒りを込めた口調で同僚の民主党議員に支持を求めた。
キーストーンXLは建設工事での雇用増や米国内の精製施設の稼働増が期待されている。このため企業活動の支援に積極的な共和党のほか、石油産業と関わりが深い州の民主党議員らが後押ししていた。