パイプライン「キーストーンXL」の建設を承認する法案が米上院で否決された後、連邦議会議事堂で記者会見する上院エネルギー天然資源委員会のマリー・ランドリュー委員長(中央)。身内である民主党議員の反対多数で否決され、無念さがにじんだ=2014年11月18日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】
しかしオイルサンドは採掘や精製時に温室効果ガスを多く排出するという問題点も指摘されている。民主党のバーバーラ・ボクサー環境公共事業委員会委員長(74)は審議のなかで、酸素マスクを付けた少女のイメージ写真のパネルを持ち出し、「キーストーンXLは環境に深刻な悪影響を与える。死を招くパイプラインだ」と糾弾していた。投票結果は賛成59対反対41で、可決に必要な60票に1票で届かなかった。共和党は全45議員が賛成したが、民主党からの賛成は約4分の1にあたる14議員に留まった。
ランドリュー氏が民主党内の少数派になってでも法案を主導したのは自身が選挙で苦戦しているからだ。ランドリュー氏の地元のルイジアナ州では4日の中間選挙で上院議員候補がいずれも過半数を獲得できず、州の規定により、12月6日に決選投票を行うことになっているが、世論調査では共和党候補が有利とみられている。