パイプライン「キーストーンXL」の建設を承認する法案が米上院で否決された後、連邦議会議事堂で記者会見する上院エネルギー天然資源委員会のマリー・ランドリュー委員長(中央)。身内である民主党議員の反対多数で否決され、無念さがにじんだ=2014年11月18日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】
当選への絶対条件
パイプラインの終着点に近いルイジアナ州には経済効果の波及が期待されており、建設への支持は強い。共和党優位の下院はすでに同じ法案を通しているだけに、ランドリュー氏にとって上院での法案可決は当選への絶対条件だった。民主党のハリー・リード院内総務(74)が18日の投票を決めたのも、こうした事情が背景にある。
しかしオバマ氏はランドリュー氏の選挙戦に冷ややかだった。2009年の就任以来、建設承認の先送りを続けてきたオバマ氏は14日、訪問先のミャンマーで「私の立場は変わっていない」と述べ、パイプライン建設に消極的な姿勢を強調。ジョシュ・アーネスト大統領報道官(37)は上院での採決当日、法案について「大統領が支持していないことは確実だ」と述べた。
ランドリュー氏は選挙戦で「オバマ氏の不人気」という逆風にさらされ、「大統領のエネルギー政策は私の政策と違いすぎる」とこぼしたこともある。そのうえ起死回生の一手になるはずのキーストーンXL法案の上院通過でも、オバマ氏からの「妨害」にあったかたちだ。