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どこまでも終わらぬミックスと逆転 町田康 (1/4ページ)

2014.11.25 18:45

(町田康さん撮影)

(町田康さん撮影)【拡大】

  • 「祖(おや)さまの草の邑(むら)」(石牟礼道子著/思潮社、2400円+税、提供写真)
  • 「なんでもない所をどう表現するかに、作家の蓄積した技術が試されると思う」と話す、作家の町田康さん=7月26日、東京都港区(瀧誠四郎撮影)

 【本の話をしよう】

 私は読み狂人。朝から晩まで読んで読んで読みまくった挙げ句、読みに狂いて黄泉の兇刃に倒れたる者。そんな読み狂人、詩を読んで気色がよいなあ、と思うことがあまりない。ときどきはあるのだけれども、ほとんどない。

 なぜかというと一編の詩には必ずなにかが籠められているからである。もちろん、なにかが籠められているのがよくないわけではないのだが、その籠まっているなにか、が、なにかなのでよくわからないのだけれども、その方向性というか、全体の色合いというか声調というか、そういうものが読んでいると重苦しくのしかかってきて苦しいのである。

 だから籠まっていてもよいのだけれども、もう少し違う方向性のものが籠まっているならば詩という形自体はよいものなのでよいのではないかなあ、と思うのだけれども、実際にやってみるとなかなかそうもいかぬのだろうなあ、とも思う。

海底から昇天する

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