ハースは、前回出場時はオーストラリアの小さなチームで出場し、ジャパンカップの優勝をきっかけにして、格上チームへ移籍した。そして3年たった現在は世界的トップ選手へと成長。ジャパンカップは彼にとって特別な思い入れのあるレースなのだ。「本当に日本も、日本のレースも、日本のファンも大好き!」。満面の笑みで立った表彰台では、しきりに日本のファンへ感謝の気持ちを伝えた。
日本人の最高位は別府史之のトップから48秒差の14位だったが、例年に比べて日本人の成績がやや低迷した印象を受ける。
11年に2位に入った西谷泰治(愛三工業レーシング)は22位。今季での引退を表明しており、ジャパンカップ優勝は、最後にどうしても欲しかった大きなタイトルだった。しかし「外国人選手たちが本気で、いいポジションをキープできなかった」と悔しさを滲(にじ)ませる。