対する海江田氏は福島県いわき市で「首相が経済のかじ取りをしてから2年だが、本当に皆さんの暮らしが良くなったのか」とアベノミクスを疑問視。「政治とカネ」問題や、10日に施行される特定秘密保護法といった有権者の反発が予想される課題を挙げ、政権批判に力を注いだ。
脱原発、議員削減
争点が経済政策に集約される中、独自の主張を展開し、票の獲得に懸命なのは中小政党だ。
公明党の山口那津男(なつお)代表(62)は横浜市内で、17年4月の消費税再増税を見据え、食料品などの消費税率を低く抑える軽減税率に関し「連立政権の約束だ。導入を目指すからには国民の後押しが必要だ」と支持を求めた。
維新の党の江田憲司共同代表(58)も横浜市内で、国会議員の定数削減など「身を切る改革」の実現を主張したほか、電力自由化や再生可能エネルギーの利用による原発ゼロの国造りを訴えた。
次世代の党の平沼赳夫(たけお)党首(75)は日本維新の会の分裂をめぐり、江田氏が率いた旧結(ゆ)いの党を批判した上で「安倍内閣がやっているアベノミクスはある意味では評価している」と強調、他の野党との違いを際立たせた。