一方、野党5党の候補者が一人もいない39選挙区のうち、大半は自民、共産両党の候補者による「自共対決」の構図だ。「野党空白区」は中国や九州など西日本に多く、全295選挙区の約13%の選挙区で共産を除く野党の「反自民」の受け皿作りさえ構築できなかった。
≪小渕優子氏 涙で「スタートラインに」≫
「もう一度スタートラインに戻って、一からやっていく覚悟です」。政治資金問題で経済産業相を辞任した自民前職の小渕優子氏(41)=群馬5区=は2日、出陣式で涙を浮かべながら支援者らに改めて謝罪し、逆風下で再出発を誓った。
小渕氏をめぐっては、関連政治団体が開いた「観劇会」の収支がずれていることが10月に判明し、東京地検特捜部が捜査を進めている。過去の選挙では地元を空けて全国応援に回ることが多かったが、今回は「最初の選挙に戻る気持ちで地元に張り付く」との宣言通り、出陣式を終えると渋川市内の20カ所以上で街頭演説した。
一連の政治資金問題については、深々と頭を下げて謝罪した上で「今はまだ説明できる段階ではないが、国のため地元のために頑張りたい」と理解を求めた小渕氏。