日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2014年、千葉県内【拡大】
≪日々の「当たり前」に感謝を≫
親御さんと一緒に暮らしている若い方も多いことと思いますが、ご飯、掃除、洗濯、お風呂など、親にしてもらうことが「当たり前」だと思っていませんか。既婚の男性もまた然り、奥様が身の回りのことをしてくれるのを「当たり前」だと思っていませんか。また奥様は旦那様が家族を養うために働いていることを「当たり前」だと思っていませんか。人はずっと同じ環境に身を置いていると、いつしかその環境が「当たり前」のものと思い、ふつふつと湧き起こるお互いの不平不満により「和」が崩れてしまうことがあります。「ありがたい」という気持ちを忘れているのが「当たり前」という状態です。「和」とは、感謝しその恩に報いていくことで培われるものではないでしょうか。
寒い朝、お日様の光が差してくるとその温かさに心からほっと致します。そしてごく自然に「お日様ってありがたいな」と「感謝の心」が湧いてきます。「平和を願い平静に物事を判断する生命状態」が人間界です。そんな「当たり前」と思うことに対して「感謝の心」を持つことが本来の人間の姿といえるのではないでしょうか。