閣僚と有識者による「まち・ひと・しごと創生会議」であいさつする安倍晋三(しんぞう)首相(右)。政府の経済対策もまとまり、いよいよ「刺激から目配り」へ、アベノミクスの第2章が始る=2014年12月26日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】
政策の具体化焦点
今回の経済対策は、アベノミクスの衣替えに向けた一里塚となる。これまで成果を上げてきた金融政策などのマクロ政策を維持しつつ、現場で生じる痛みのケアに注力する、いわば「弱きを助けるアベノミクス」への転換だ。地方や中小企業への支援をふんだんに盛り込んだことはその証左であり、住宅エコポイントの復活など、景気への即効性にもこだわった。
焦点は今後、掲げられた政策の具体化に移る。例えば自治体が使い道を自由に決められる交付金などは柔軟性に富む一方、地域ごとに効果や進捗(しんちょく)にばらつきが生じる可能性もある。看板倒れに終わらないためにも、政府のきめ細かなサポートは欠かせない。
安倍首相(60)は新政権発足後の会見で経済以外の政策課題を問われ、こう答えた。「強い経済あってこそ、強力な外交が展開できる。さまざまな課題に取り組むことは当然だが、基礎になる強い経済を取り戻さなければならない」。デフレ脱却の先に見据えるのは、世界に向けて敢然と立つ日本の姿。その牙を研ぐのが、ほかならぬアベノミクスだ。(佐久間修志/SANKEI EXPRESS)