「煙たい」派閥領袖を封印
その動きの一つが衆院議長をめぐる人事だ。伊吹文明(いぶき・ぶんめい)前議長(76)は衆院選後も続投することに意欲を示していたとされるが、首相は町村信孝元官房長官(70)への交代を指示した。伊吹氏は自身のフェイスブックで今回の衆院解散を批判するなど首相にとって“煙たい”存在であり、発言力を抑えるための「事実上の更迭」と見る向きもある。
後任議長の町村氏も、首相が在籍していた最大派閥「清和政策研究会」の先輩だが、常々「首相とはそりが合わない」といわれ、伊吹氏と同様“目の上のたんこぶ”だった。町村氏の議長就任で派閥会長は、町村氏から首相の信頼が厚い細田博之幹事長代行(70)に交代。もともと首相は第1次政権の退陣後も清和研にとどまり、将来的な「安倍派」への移行をもくろんでいた。今回さらにその動きが強まった形となる。