なぜ把握できないかというと、自分も当事者だからで、それが何十年も前のことであれば、あれがああなったのは、これがこうなったからで、一方、その頃、それがそうなったから、あれがそうなって、これがああなったため、それがこうなって、あれとそれがこうなった。という風に事態の推移を大雑把につかむことができるのだけれども、いま同時に起きていることは、いろんなレベルで難しいため、現代は難しく、だから頭に現代とつくと途端に難しくなるのである。
人情中心だとわかりやすい
なので現代文学というのも難しい、ということに当然なり、それはまあ、実際そうなのだけれども、意外に難しくない場合もあるというか、え? こんなスポスポしちゃってていいの? いいのかよ、こんなにキポキポしちまって。お母さんはオッケーと言っているのですか? ママOK? みたいなものすらその中に含まれているというのは、ひとつには文学、ことに小説が良きにつけ悪しきにつけ人情を描くものだからであると思われる。