展覧会を企画した水戸芸術館現代美術センターの高橋瑞木主任学芸員は「ブラインド・パースペクティブの“がれき”を目にしても、大震災を思い出さない人もいる。忘れることの速さを思い知らされるが、ヨンドゥの作品を通して、時代の流れに身を任せるだけでなく、記憶を呼び起こすことの大切さをもう一度考えてほしい」と話した。(原圭介/SANKEI EXPRESS)
■ぢょん・よんどぅ 1969年、韓国・晋州生まれ。現在、ソウル在住。2007年、最年少で韓国のアーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞。ヴェニス・ビエンナーレや上海ビエンナーレなど大型国際展に出品多数。
【ガイド】
■「ヂョン・ヨンドゥ 地上の道のように」 2月1日まで、水戸芸術館現代美術ギャラリー(水戸市五軒町1の6の8)。一般800円。月曜休館。ただし1月12日は開館で13日(火)が休館。18日にシンポジウム(会場:水戸芸術館内)、31日にヨンドゥ氏が選んだ映画の上映会とトーク(会場:CLUB VOICE)あり。(電)029・227・8111。