日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=千葉県内(財満朝則撮影)【拡大】
お正月を大切にする人は周りの人々や一日一日を大切にし、身を律する人でもあるからこそその福徳により人からも愛され慕われるのです。身を律するということはストイックさを求めているわけではありません。「悪いことを止め、善(よ)いことをすすんで行っていく」ということです。「なんだ。そんな簡単なことか」と思うかもしれませんが、きちんと実践できる人はそう多くはないものです。仏教では悪いことと善いことについて「十悪と十善」を説いています。
十悪とは、
一、殺生(せっしょう)…ゆえなく生き物の命を奪うこと。また親や周りの人たちに心配をかけたり弱い者をいじめること。
二、偸盗(ちゅうとう)…他人の物を盗むこと。
三、邪淫(じゃいん)…不倫のこと。
四、妄語(もうご)…人の迷惑になる、または困るような嘘をつくこと。
五、両舌(りょうぜつ)…二枚舌のこと。
六、綺語(きご)…人の心を挑発するように物事を大げさに話すこと。みだりに飾り立てた誠実さのない言葉のこと。