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父の志継ぎ 一家の苦難つづる 「日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族」著者 深谷敏雄さん (3/3ページ)

2015.1.13 15:30

離婚後、男手一つで育てた愛娘の富美子さん(左)と著者の深谷敏雄さん。本書の最後には、富美子さんによる未来へ向けた文章も収録されている=2014年12月17日(塩塚夢撮影)

離婚後、男手一つで育てた愛娘の富美子さん(左)と著者の深谷敏雄さん。本書の最後には、富美子さんによる未来へ向けた文章も収録されている=2014年12月17日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 中国・上海市
  • 「日本国最後の帰還兵_深谷義治とその家族」(深谷敏雄著/集英社、1800円+税)。発売中(提供写真)

 とはいえ、6年にわたる執筆そのものも苦難の連続だった。敏雄さんは中国で生まれ育ち、日本に帰国したのは30歳のとき。日本語は完全とはいえない。「中国語で本を書いて人に翻訳してもらう」という方法もあったが、日本語教室に通ったり、日本生まれの一人娘・富美子さん(24)に添削してもらうなどして完成にこぎつけた。「あこがれてきた祖国に帰ってきた以上、日本人としての誇りを持ち、日本語で書くことしか考えていなかった」

 完成した本を、義治さんの手に握らせた。「生きているうちに出版できてよかった」と敏雄さんは涙をぬぐう。

 父を恨んだことはなかったのか-。敏雄さんはその質問に、きっぱりと答えた。「ありません。父は信念を貫いたサムライ。誇りに思います」(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS

 ■ふかたに・としお 1948年、中国・上海生まれ。10歳で父の義治さんが逮捕される。78年に日本へ帰国。トラック運転手などで生計を立てながら日本語を勉強。本書が初めての著書。

「日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族」(深谷敏雄著/集英社、1800円+税)

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