1月14日、原子力空母シャルル・ドゴールの艦上を歩くフランスのフランソワ・オランド大統領(左から3人目)。マニュエル・バルス首相の「テロとの戦争」宣言を受け、艦上演説で仏軍削減計画の見直しを表明した=2015年(ロイター)【拡大】
「死が大好き」な姿勢
今回の事件では、立て籠もった犯人2人が「死など恐れない」姿勢を、説得した国家警察特別介入部隊(RAID)の交渉人に告げた。アルジェリア系フランス人モハメド・メラも2012年、平然と口にした。
「僕は死が怖くない。死は大好きなんだ」
メラは仏軍将兵3人、ユダヤ系学校教師と逃げる児童3人の頭部に至近距離で発砲し惨殺。32時間立て籠もった末、射殺された。23歳のメラがRAID交渉人に漏らしたのが、前掲の言葉だった。児童の一人は髪の毛をつかんで引き寄せられ、頭を撃ち抜かれたが、メラは首に付けたカメラで自らの蛮行を撮影した。仏大統領は「怪物」と精いっぱいの非難を浴びせたが、メラの言葉に今一人の「怪物」を思い出したであろうか。
9・11の首魁ウサマ・ビンラーディン(1957~2011年)。1997年、米テレビの取材にこう答えた。
「われわれはアラーの大義のために死ぬのが大好き。あなた方が生を好むようなものだ」