1階入り口付近で開催中の「和」をテーマにした新春企画「和の食卓」。手前はその第1弾「安田奈緒子_器展」。左後方は、全国各地の米ブランドが一堂に会した第2弾「AKOMEYA_TOKYO_”日本のお米”」=2015年1月9日、東京都新宿区(寺河内美奈撮影)【拡大】
2階には書籍、輸入家具などが配置され、100人収容のレクチャースペースがあり、これまで小説家のよしもとばなな氏(50)や人気プロレスラー、棚橋弘至(ひろし)氏(38)=新日本プロレス=らのトークショーが行われた。
倉庫の姿を残して
ラカグのコンセプトは、「リバリュー」と「衣食住プラス知」。「リバリュー」とは、昔からごく当たり前のようにあった既存のものを大事にして、そこに新たな価値を与えていくことだという。そもそも、ラカグ自体が書庫のリバリューといえる。
築40年以上の書庫の姿を残しつつ、お店を作ろうと提案したのは、設計を担った隈氏だった。「隈さんは『だましだまし』という言葉をよく使います。その意図するところは、新しいピカピカの建物を作るのもいいけれど、その場所の歴史を生かすやり方もいいのではないか、ということです」と、前田プロジェクトマネージャーは言う。