映画化権の獲得交渉をめぐっては、並み居る映画会社からかなりの高額な金額をすでに提示されていたようだ。インドを代表する映画監督であるメーラ自身がミルカ本人との直接交渉に臨んだとしても、果たして勝算があるのか見通すことができなかった。ところが、はるか後方集団を走っていたメーラ監督は土壇場でうっちゃりを演じてみせた。ミルカの息子で、インドを代表するプロゴルファー、ジーブ・ミルカ・シン(43)はメーラ監督の大ヒット作「Rang De Basanti(愛国の黄色に染めて)」の大ファンだったのだ。「ジーブはミルカに『メーラ監督を選ぶべきだ。たった1ルピーで映画化権をあげなさい』と強く説得してくれました。感謝の気持ちでいっぱいです」
作品はインド国内で年間第6位となる興行収入20億円を記録し、インド版アカデミー賞のフィルムフェア賞で作品賞など主要6部門を制した。メーラ監督は収益のうち2000万円をミルカ・シンに贈り、恵まれない子供への支援などに役立ててもらいたいと考えている。1月30日、全国公開。(高橋天地(たかくに)、写真も/SANKEI EXPRESS)