本書では、「ヒトの暗い面に魅了されてきた」とあとがきに記したように、自身の暗黒面もさらけだしている。
「初期の著書はどこか優等生的だったけれど、今回はネガティブな面に光を当てることができて、とても満足しています。これまでの脳科学本は『いかに自分の脳を発展させていくか』に主眼が置かれていましたが、もはや現実逃避的、脳内お花畑的な本を書いてもしようがないと思うんです」
「恨み」と向き合う
本書で繰り返し語られているのは「妬みや嫉妬は、人間なら誰しもが持つ自然な感情である」ということ。「社会構造を壊すのでネガティブなものと思われていますが、本来『恨む』とは、自分に害になることを検知してイヤだなと思える能力があるということ。いわば『恨むだけのパワーを持っている』わけで、生物としては優秀です」
タイトルこそ「恨みの晴らし方」だが、むしろ「恨みとの向き合い方」に焦点を当てている。