たとえば今回の物語の台風の目となる“二代目”。一見英国の美しき紳士だが、胸のうちには父親である赤玉先生へ憎しみをたぎらせる。シルクハットをかぶった優雅な物腰は、かつて大天狗として鳴らしながら、今は安アパートで逼塞(ひっそく)している赤玉先生とは対極だ。「親子でけんかしているので、対照的なキャラクターにしました。パイプをくわえたシャーロック・ホームズのイメージですね」
幻術を巧みに使う謎の男、天満屋など、うさんくさいキャラクターもアクセントに。
もちろん、第一部のキャラクターも引き続き活躍する。矢三郎が恋心を寄せる、人間ながらに神通力を持つ超絶美女・弁天。矢三郎を鍋にすべく、「私に食べられるあなたが可哀想なの」と言い放つほどのドSキャラだが、第二部では初めて弱さを見せる。「弁天さまの弱いところを書くのはすごく楽しい。理不尽で、怖くて、でも弱い部分もいいな、と思う。共感するところもあるし、分からない部分もある。書きがいのあるキャラクターですね」