いつか奈良を舞台に
『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話大系』など多くの人気作を生み出してきたが、本シリーズは唯一の三部作だ。「自分の中では最も物語らしい物語だと思っています。一番スケールが大きい。僕としては、このシリーズの核は『家族』です。矢三郎たち4兄弟の絆だったり、父と息子の関係だったり。随所に、自分が家族というものをどう見ているかが反映されている」
気になる第三部については「執筆未定(笑)! もし書き終われたら燃え尽きた灰のようになってしまいそう…」。
ところで、森見さんといえば京都。今後も京都を舞台にした作品が続くのだろうか。「京都というのは非常に書きやすい街なんです。共通したイメージがあって絵が浮かびやすいし、不思議なことが起きても不思議に思わせない何かがある。と、いいながらも実は僕は今、奈良県に住んでおりまして。そろそろ(奈良を舞台にした作品で知られる)万城目(まきめ)学さんのほとぼりも冷めてきたかもしれませんし(笑)、いつか奈良の作品も書きたいですね」