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中国 きょう全人代開幕、国防費10%増見通し 軍拡堅持 米とのバランス逆転狙う (4/5ページ)

2015.3.5 06:50

全人代の開幕を控え、北京の人民大会堂周辺を警備する武装警察隊員=2015年3月4日、中国・首都北京市西城区(共同)

全人代の開幕を控え、北京の人民大会堂周辺を警備する武装警察隊員=2015年3月4日、中国・首都北京市西城区(共同)【拡大】

 国際軍事専門誌IHSジェーンズ・ディフェンス・ウイークリーによると、中国が南沙など3諸島に設置した海南省三沙市の管轄下にあるガベン礁(中国名・南薫礁)では、14年3月から10カ月間で道路を備えた人工島がつくられた。他の複数の岩礁でも人工島がつくられているといい、近隣国の反発や国際社会の懸念を顧みず、中国は「海洋強国」へと突き進む。

 「米国率いる西側国家が海上で中国を包囲する鎖を築こうとしている」。中国の国防大学の李大光助教授は昨年12月、海軍発行の専門誌でこう危機感を示し、アジア太平洋地域で米国の優位性を突き崩すことを軍の「使命」と位置付けた。

 使命の照準は日本にも向けられている。東シナ海空域での防空識別圏設定、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国公船による日本領海侵入…。習国家主席は昨年「アジアの安全はアジア人民が守らなければならない」と強調した。米国を排除した新たなアジアの安全保障秩序構築へ意欲を隠さない。

「国際基準に反する」

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