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【東日本大震災4年】若い世代流出 「本当は残りたい」 (2/5ページ)

2015.3.12 09:50

東日本大震災から4年を迎えた宮城県石巻市内はうっすらと雪が積もった。復興工事が進む一方で、人口減少が続いている=2015年3月11日(尾崎修二撮影)

東日本大震災から4年を迎えた宮城県石巻市内はうっすらと雪が積もった。復興工事が進む一方で、人口減少が続いている=2015年3月11日(尾崎修二撮影)【拡大】

  • 長男の救人(きゅうと)君を笑顔で見つめる飯川賢太さん夫妻。仮設住宅は狭かったが、逆に子供によく目が届いたという=2015年2月11日、宮城県東松島市(木下慧人撮影)
  • 主な被災地・施設=2011年3月11日当時

 2人は震災後のボランティア活動を通じて出会い、2012年3月に入籍した。「被災地が被災地でなくなるまで、地域に貢献したい」。そんな思いから本腰を入れて取り組むため、夫婦そろって転職し、10月から東松島市内に移住。11月には救人君も生まれた。

 宮城・東松島 厳しい現実

 家庭を持つと、見えないものが見えてきた。共働きでは子供が体調を崩したら、どちらかが仕事を休まなくてはいけない。病児保育を行う施設は東松島市にはない。同僚は急な申し出でも快く受けてくれたが、後ろめたさを感じた。仮設住宅も退去期限があり、市内で住居を探してみたものの、被災者を差し置いて探すことは気が引けた。

 将来もう一人子供を授かるかもしれない。自分たちが苦労するのはいい。子供には、不自由な思いをさせたくない。不安は払拭できず、何かあれば彩さんの母親が面倒を見てくれることから転居を決めた。仕事はこれから探すという。

出生総数も減少

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