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【東日本大震災4年】若い世代流出 「本当は残りたい」 (3/5ページ)

2015.3.12 09:50

東日本大震災から4年を迎えた宮城県石巻市内はうっすらと雪が積もった。復興工事が進む一方で、人口減少が続いている=2015年3月11日(尾崎修二撮影)

東日本大震災から4年を迎えた宮城県石巻市内はうっすらと雪が積もった。復興工事が進む一方で、人口減少が続いている=2015年3月11日(尾崎修二撮影)【拡大】

  • 長男の救人(きゅうと)君を笑顔で見つめる飯川賢太さん夫妻。仮設住宅は狭かったが、逆に子供によく目が届いたという=2015年2月11日、宮城県東松島市(木下慧人撮影)
  • 主な被災地・施設=2011年3月11日当時

 東松島市に来たとき、「一緒に頑張ろう」と被災者と言葉を交わした。裏切ることになったことをわびるため、知人ら約30人に挨拶に回った。返ってきたのは厳しい言葉ではなく、逆に「それがいい」と背中を押された。それも気が重かった。なんと声をかけてもらいたかったのだろう。いまだに分からない。

 「本当は東松島に残りたい」と話す彩さんだが、被災地で子供を産み、育て、復興に携わる日々は、現実には厳しかった。

 出生総数も減少

 10年の岩手、宮城、福島の3県の出生総数は4万5002人。13年は約2300人減の4万2726人となった。

 死者・行方不明者3972人(2月末現在)と、被災自治体で最大の人的被害を受けた宮城県石巻市。10年に1104人だった出生数は、震災の起きた11年に986人と激減した。12、13両年は1000人をわずかに超えた。10年9月には16万3216人だった人口も、今年1月末は14万9687人に。特に11年の転出者数は9014人で、12、13両年も5000人弱が転出。転入などを差し引いても、年間1000人近く人口が減っていることになる。

過疎化を先取り

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