【牧野直子の健康ごはん】
ジャガイモといえば、日本では男爵いも、メークインの2つの品種が主流ですが、この時期は新じゃがが出回ります。新じゃがは品種ではなく、もともとは産地でその年に最初にとれた新物のジャガイモを「新じゃが」と呼び、3~5月くらいに九州などで獲れた小粒で皮のうすいものが一般的です。特に定義がないので、最近では、1月頃から沖縄産のものを見かけることもあります。
新じゃがは早く収穫するので、皮が薄く、水分が多く、みずみずしいので、皮ごと食べられます。火の通りが早いのも特徴です。栄養面では、でんぷん質が多いので、主食代わりにもなります。
また、ビタミンCが多く、小1個(100グラム当たり)に35ミリグラム含まれ、1日に必要な約3分の1量に相当します。これはみかん大1個に含まれる量と同じです。ビタミンCは抗酸化作用があるほか、メラニン色素の生成を抑えシミをできにくくする▽コラーゲンの生成を促す▽鉄の吸収をよくする▽アルコールの分解を助ける-などさまざまな働きがあります。