機上からでも見渡しきれないほどの大地の、ほんの一部分だけが無数のカリブーたちでうごめいている。
やっと出合えた。セスナの窓を開け、極北の空気を胸いっぱいに吸い込みながらカメラを構えた。(写真・文:写真家 松本紀生/SANKEI EXPRESS)
■まつもと・のりお 写真家。1972年生まれ。愛媛県松山市在住。立命館大中退、アラスカ大卒。独学で撮影技術やキャンプスキルを学ぶ。1年の約半分をアラスカで過ごし、夏は北極圏や無人島、冬は氷河の上のかまくらでひとりで生活しながら、撮影活動に専念する。TBS「情熱大陸」で紹介される。著書に「原野行」(クレヴィス)、「オーロラの向こうに」「アラスカ無人島だより」(いずれも教育出版株式会社)。日本滞在中は全国の学校や病院などでスライドショー『アラスカ・フォトライブ』を開催。matsumotonorio.com
2012年12月から月1回連載してきました写真家、松本紀生さんの「アラスカの大地から」は今回をもって一時終了します。今後は随時掲載します。ご愛読ありがとうございました。