誉田屋源兵衛の当代、10代目は伝統の技術に革新の精神を注ぐ帯匠として名をはせ、凛(りん)とした空気が屋敷の中を満たす。リブーは歴史の証人としてシャッターを押し続け、新しい時代を切り開いてきた。名写真家のみずみずしい感性は京の町家に流れる時間と空間と響き合い、美しい調和を織りなしている。
これは京都市内にちりばめられた歴史的建造物やモダンな建築物の空間で15の会場を設置し、9カ国14組の作家が参加する「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」の一コマだ。今年で3回目を迎え、撮影者と被写体の関係性は見る者の胸に語りかけ、作品の中にある世界は観賞する者の内なる世界と響き合い、人と人が心を通わせ、すべての違いを超えて結びつけていく力となっている。
「いろいろな価値観、違う考えを認めて暮らすことができれば、争いはなくなるのではないかと、人間の集まりを意味する『TRIBE(トライブ)』をテーマにしました。血や土地などのつながりだけでなく文化や歴史、思想やポップカルチャーも含め、写真を通して互いのアイデンティティーを理解し、新しい価値がもたらされればと願っています」