フェスティバルの共同代表で照明家の仲西祐介は、それぞれの展示に通底する精神をこう説明する。もう一人の共同代表でフランス出身の写真家、ルシール レイボーズも「さまざまな人がそれぞれの暮らしを営み、人間の可能性は大きく広げられ、豊かさと彩りが世界を満たしています。そこには違いがあり、それゆえに対立も起こりますが、それを乗り越えるために芸術が大きな役割を果たすのではないでしょうか」。
2人は世界で最も歴史のある南仏のアルル国際写真祭を訪れ、日本でもアーティスト同士が情報を交換しあい、すべての人に向けて発信する本格的な国際写真祭が必要だと思い立った。2011年から京都に居を構え、市内を一つ一つ回り、一人一人に説明しながら大きな輪を作り上げてきた。
仲西は「古いヨーロッパの都市と同じサイズで、世界を魅了し、古いものと新しいものが共存しながら文化や人の暮らしが息づく場所として、京都が最もふさわしいと考えました。写真を美術館から出し、自然や生活の中に置くことで、新たな意味がもたらされ、さまざまな感じ方が生まれると思います。古い寺社やいろいろな時代の建物を会場とし、作品と会場が一体となり、そのもの全体が作品となって、さらに大きな感動が生み出されればと願っています」と熱意を語る。