2013年に始まった写真祭は初回から14カ国から20のアーティストが参加。来場者は延べ5万7413人を記録した。共同代表2人の大いなる情熱の結実だが、シャネル・ネクサス・ホールは早くから強い共感を寄せ、第1回から参加している。二条城で行われた初回の展示は大型プリント作品を天井から吊(つ)り下げて写真と会場が一体となり、フェスティバルの精神をも高らかに示した。
レイボーズは「テーマを決めると作家が手に手を取るように集まる。作品は空間とさまざまに響き合い、心と心をつないでいく」と目を細める。見る者の胸に忍び込むヨシダ キミコのセルフポートレートも、山谷佑介が深い黒に示す大阪のパンクやスケーターも、町家の中で輝きを強くする。ロジャー バレンが描いた南アフリカの日常は時空を超えて人間の真実を突きつけ、中国写真界の先駆者、榮榮(ロンロン)と日本女性の映里(インリ)がつづる山里の情景は古刹(こさつ)の中庭に静かな息遣いを刻むなど、多様な世界が待ち受けている。
=敬称略(文:谷口康雄/撮影:フォトグラファー 高嶋克郎/SANKEI EXPRESS)