毎日、アートになりうるかもしれない光景を探すのは困難を極める。当然、出来の悪い作品だらけとなるのだが、この日も「今日は何もないと」と焦っていた。ビールを飲んで気を紛らわしているうちに、ふとコップを食卓の電灯に照らしてみた。光源を少しづつずらしていくと、陰影のついた面白い光景が浮かび上がった=2014年3月18日、iPhone4sで(野口隆史さん撮影)【拡大】
≪身近な世界を表現するツール≫
やるなら毎日撮影し続け、自分を写真で追い込んでみよう。そうしてiPhoneで写真に取り組む活動を2014年2月から始めた。「身近な世界をアート」してみようと毎日、自身のFBに写真をアップし続けた。約束事はただ一つ。「撮影アプリは一切使わないこと」。これはプロの意地でもある。
そして一年の区切りとして先月、札幌で写真展「iPhoneで身近な世界をアートする」を行った。多くの来場者が「iPhoneってこんなにきれいに撮れるのですね」とプリントされた写真を見ながら感嘆の言葉を口にした。
撮影に使ったiPhoneは4sと5s。テクニックはズーミングと露出制御程度で、Photoshopという写真編集ソフトで最終の仕上げをした。写真展ではすべて4つ切りで展示をした。