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【iPhoneでアートする】(1) 気軽に、さりげなく、いい写真 (3/3ページ)

2015.5.20 16:30

毎日、アートになりうるかもしれない光景を探すのは困難を極める。当然、出来の悪い作品だらけとなるのだが、この日も「今日は何もないと」と焦っていた。ビールを飲んで気を紛らわしているうちに、ふとコップを食卓の電灯に照らしてみた。光源を少しづつずらしていくと、陰影のついた面白い光景が浮かび上がった=2014年3月18日、iPhone4sで(野口隆史さん撮影)

毎日、アートになりうるかもしれない光景を探すのは困難を極める。当然、出来の悪い作品だらけとなるのだが、この日も「今日は何もないと」と焦っていた。ビールを飲んで気を紛らわしているうちに、ふとコップを食卓の電灯に照らしてみた。光源を少しづつずらしていくと、陰影のついた面白い光景が浮かび上がった=2014年3月18日、iPhone4sで(野口隆史さん撮影)【拡大】

  • 暖冬の札幌といえ、この日は氷点下10度まで下がった。室内温度と外気温度の違いで結露という現象が窓に起こるのだが、寒いために二重窓の外側は凍てついていた。結露した氷が室温で少し溶けかかり、それを通して撮影すると不思議なフィルタをかけたようだ。まるで油絵のような質感ある写真となった=2015年1月2日、iPhone5sで(野口隆史さん撮影)
  • 朝、雪が舞った。ちょっと遊び心が湧いて、新雪の上にポインセチアの赤い葉を置くことで何か表現できるかもしれないと思った。赤い葉をどこに構図的に配置するのがベストなのかとさまざまなカットを撮影して、この写真に落ち着いた=2014年3月16日、iPhone4sで(野口隆史さん撮影)
  • iPhoneアートを手がけるきっかけとなった最初のワンカット。この写真から一日も欠かさずFBでiPhoenで撮影した写真をアップすることになった。夜、珈琲を飲もうとして何気なく紙フィルターでドリップ。何気なくその泡ぶくを撮影してみるとピントが来ない代わりに幻想的な光が輝いた=2014年2月23日、iPhoen4sで(野口隆史さん撮影)
  • 720ミリリットルの濁り酒を飲み終えて、居間の吊り下げ電球にかざしてみると、酒の濃厚な液体が幾重ものスジとなって緑色の瓶に浮かび上がった=2014年10月13日、iPhone5sで(野口隆史さん撮影)
  • 車のフロントガラスに降った雪が氷の粒のように張り付いていた。薄曇りの空。ズーミングで思い切ってマクロ写真のように撮影するとどうなるのか試してみたら、マグリットの絵のような写真となった=2014年11月18日、iPhone5sで(野口隆史さん撮影)
  • 写真編集でモノクロ表現に変更した。薄暮の中、赤い光に包まれた、教会の十字架が浮かび上がっていた。カラーでも十分に奇麗だったがあえてモノクロに仕上げる方がより絵画的な雰囲気が出ると思ったのだ=2014年11月19日、iPhone5sで(野口隆史さん撮影)

 次回からは紙上でiPhone写真ワンポイントレッスンを実例を取り上げながら展開していく予定である。(写真・文:写真家 野口隆史(たかし)/SANKEI EXPRESS

 ■のぐち・たかし 写真家。1960年、名古屋市生まれ。札幌市在住。元朝日新聞社写真記者。現在は取材・撮影プロダクション「ホロト・プレス」代表として、特約で国内外の通信社で報道にかかわるほか、さまざまな媒体でアートシーンからドキュメンタリーの撮影を行っている。ネイチャーズ・ベストフォトグラフィー・ジャパン「スミソニアン特別賞」受賞。現在はスマホ写真家としても活動中。

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