サイトマップ RSS

世阿弥が気がついた却来(きゃくらい)の思想 「まねる」「うつす」「わたす」がすべてなのである 松岡正剛 (3/5ページ)

2015.5.25 19:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 なかでもぼくが衝撃を受けたのは「却来」(きゃくらい)の思想だった。これは優れた風儀がつまらぬ「なりふり」を一挙に吸収していくことをいう。くだらなさ、つまらなさ、下品さを、対立もせず非難もせず、見捨てもせず、次々に抱握してしまうのである。これが却来だ。なるほど「能」とは、このようにして万象万障に「能(あた)う」ものだったのである。

 【KEY BOOK】世阿弥「花伝書(風姿花伝)」(川瀬一馬校注/講談社文庫、484円)

 序には「稽古は強かれ、博識は流れとあれ」とある。徹底して稽古をしていけば博識はおのずの流れでついてくるというのだ。このあと「問答」「奥義」「花修」「別紙口伝」と続く。最も大事なことは、花を感じられること、物学(ものまね)に徹すること、「崇」(かさ)と「長」(たけ)をおぼえて幽玄に向かうこと、そして「おもしろき」と「めづらしき」を同時に習得することだ。ともかく文章がすばらしい。ぼくは3~5年に一度ずつ再読してきた。

重要な学習コンセプトは『花鏡』で語られる

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ