カトマンズは半数以上の商店や飲食店が再開、電気や通信などインフラの一部も回復した。ただ、空き地では被災者らのテントが並ぶ。6月からのモンスーンによる雨期に備え、トタン製の仮設シェルターが増えているが、粗末なテントも多い。
また、ネパール国民の約8割が地方の山間部に暮らしており、北東部シンドパルチョークや中部ラスワ地区などでは、土砂崩れや雪崩で壊滅した集落も少なくない。住民の帰還や移住先など新たな問題も起きている。(カトマンズ 岩田智雄/SANKEI EXPRESS)
≪奇跡の生還少年 「救出は贈り物」「将来は何もない」≫
ネパール大地震で、首都カトマンズの倒壊したホテルの下から、発生5日後に「奇跡の生還」を果たした15歳の少年がいる。ペンバ・タマンさん。地震から1カ月、救出されたことに感謝しつつも、働き口を失い、被災と貧困という二重の苦しみの日々を送っている。