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「第2の実力者」、プーチン氏を翻弄 (1/4ページ)

2015.5.27 10:30

首都モスクワのクレムリンで会談するロシアの・ウラジーミル・プーチン大統領(左)とチャチェン共和国のラムザン・カディロフ首長=2014年12月4日、ロシア(AP)

首都モスクワのクレムリンで会談するロシアの・ウラジーミル・プーチン大統領(左)とチャチェン共和国のラムザン・カディロフ首長=2014年12月4日、ロシア(AP)【拡大】

 【国際情勢分析】

 ロシアで今、ウラジーミル・プーチン大統領(62)に次ぐ「第2の実力者」と半ば真面目にささやかれる人物がいる。ラムザン・カディロフ氏(38)。ソ連崩壊後、ロシア連邦中央と2度の独立紛争を経た南部チェチェン共和国の首長だ。1999~2002年の第2次チェチェン紛争後、独立派ゲリラ出身のカディロフ氏を政権に据えたのはプーチン氏だが、今やチェチェンがロシアを翻弄していると指摘されている。

 異色のチェチェン首長

 プーチン氏が今月、1期目の大統領に就任してから15年の節目を迎えるのを前に放映された国営テレビのドキュメンタリー特番。その大きな筋書きは、プーチン氏がチェチェン紛争を通じてテロリストからロシアを救い、安定と繁栄をもたらしたというものだった。

 実際、かつて廃虚と化したチェチェン共和国の首都グロズヌイには今、高層ビル群やショッピングセンター、「欧州で最大」とされるモスク(イスラム教礼拝所)が立ち、紛争が過去のものとなったことを印象づける。

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