【KEY BOOK】「ジャワ更紗文様図鑑」「図譜 和更紗の文様」(吉岡幸雄編/紫紅社、1080円、1296円)
日本の染色の歴史は広大なアジアを後背地としている。古代はシルクロードからとびきりの色物が伝来した。それが近世になると東南アジアからの舶来が急増する。なかでもジャワ更紗が凄い。しかし、これらはたちまち日本化していった。ここから「縞もの」も派生した。この2冊からは更紗をめぐる「アジアの日本化」の秘密が見えてくる。
■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。2015年、ホテルオークラ主催『第3回 名家の逸品 真朱(まそほ)の夜明け』で吉岡幸雄氏と対談。15年、千夜千冊第1569夜『源氏物語』で吉岡氏の仕事にふれながら独特な色彩感覚をもつ紫式部を語る。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/)