4月25日、ネパールをマグニチュード7.8の大地震が襲った。第一報を聞いたのは、海外出張先のホテルだった。ニュース番組で伝えられる情報は混乱、錯綜(さくそう)しており、「大変なこと」になると直感した。
2004年のスマトラ沖大地震、10年のハイチ大地震、そして11年の東日本大震災と、大きな災害が起こるたび現地で緊急人道支援にあたった。すぐに緊急援助を行う同僚に連絡をとり、情報収集を始めた。
大規模な支援のための調整が続く中、5月1日、私はネパールに向かった。
地震による災害対応では往々にして、現地にたどり着くまでが最初の難関である。ネパールの場合、首都にある空港が唯一の国際空港(滑走路は1本のみだが)ということもあり、支援を行うための人員・物資の供給が現場のニーズに追いついていないことが問題になっていた。
どうにか無事にネパールに到着した。その飛行機でたまたま隣に乗り合わせた夫妻から、私は大きな勇気をいただいた。