カトマンズ市内在住のネパール人、バタライ夫妻。オーストラリアに住む息子の結婚式からの帰りで、ご主人のミトラさん(59)はこう話した。「息子の結婚式も無事に終わり、残りの滞在期間を楽しんでいたところ、今回のニュースを聞いたのです。カトマンズの自宅で末娘が留守番をしていたので、大変心配でした。幸い私の家には被害がなかったようですが、カトマンズの街や被害を受けた地域がどうなっているのか不安です」
私が緊急支援のためにネパールに向かっていると知ると、ミトラさんは私に「ホテルはとっているのか」など、滞在に関わることを心配してくれた。そして、「この震災でつながりにくいから」と、娘さんの携帯番号を含めて、私に3つも連絡先をくれた。「何かあったらいつでも連絡して。食事でも何でもごちそうしますから」とまで言ってくれたのだ。
≪子供たちの笑顔 大きな救いに≫
自分の国が大変な状況の中、そこに支援に来る人たちのことを心から心配する。4年前の東日本大震災でも同じようなことがあった。あの時、被災者の方にいただいた温かい気持ちを、大震災のただ中にいるネパールの人からもいただいた気がした。その気持ちは、これから支援活動を行う私の大きな勇気になった。