サイトマップ RSS

「死」が訪れるからこそ「命」を大事に 鈴木日宣 (2/5ページ)

2015.6.9 16:00

日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2015年、千葉県内(財満朝則撮影)

日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2015年、千葉県内(財満朝則撮影)【拡大】

 お釈迦様が王子の時、城の4つの門を遊出した際に老人、病人、葬式に出合いました。「私は王子として何不自由なく生まれ育ってきたがいつか老い、病に苦しみ、そして死んでいく。世間の人々もいつかそのような身になるのに楽しみに耽(ふけ)り、どうしてこれを恐れようとしないのか」と思われ、最後の門から出たときに出会った出家僧の心静かなその姿に、御自分も出家される決意をなさったと伝えられています。

 虎と蛇とネズミ

 また譬喩経(ひゆきょう)というお経の中に次のようなお話があります。

 「一人の旅人が広野を歩いていると突然大きな虎が追いかけてきました。あわてて逃げた旅人は運よく空井戸を見つけ、ちょうど藤の弦が下がっていたのでそれにつかまり、井戸の中に入りました。『やれやれ助かった』とほっとしたのもつかの間、井戸の底には大蛇が鎌首をもたげて旅人が降りてくるのを待ち構えています。その上つかまっている藤の弦を黒と白のネズミが代わる代わるかじっているのです。旅人はあまりの恐怖に気がおかしくなりそうでした。しかしふと視線をうつすと目の前に蜂の巣があり、そこから蜂蜜がたれているのに気づきました。旅人はおなかが空いていたので蜂蜜を一滴、また一滴となめました。あまりのおいしさに自分が危険な立場にあることさえ忘れて蜂蜜をなめ続けたのです」

虎(悪業の報い)、大蛇(死後悪所に堕ちること)、白と黒のネズミ(昼夜)、蜂蜜をなめる旅人

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ