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「死」が訪れるからこそ「命」を大事に 鈴木日宣 (3/5ページ)

2015.6.9 16:00

日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2015年、千葉県内(財満朝則撮影)

日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2015年、千葉県内(財満朝則撮影)【拡大】

 自身の悪業の報い

 虎とは自分自身が過去世において積んできた悪業の報いのこと。大蛇が待ち構えているというのは、悪業によって死後悪所に堕(お)ちることを意味しています。白と黒のネズミとは昼夜を現し、私たちの寿命が日一日と縮まっていることです。それなのに私たちは目先の楽しみやお金儲(かねもう)けに明け暮れ、恐怖の中にいることをすっかり忘れて蜂蜜をなめる旅人のように過ごしているのです。つまりこのお話は私たちが自分の業によって常に苦しみの中にあり、善業を積まずに無為に人生を過ごせばこのままでは死後悪所に堕ちてしまうということを譬(たと)えを以て教えられているのです。

 寿命が日一日と縮まっていることは確かなのですから、せっかく受けた尊い「生」を大事にし、少しでも善業を積む努力をして参りましょう。

最期の一年が幸せになれるように

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