PKを決めた宮間あや(手前)を抱きしめる阪口夢穂(みずほ)と、両手を広げ駈け寄る澤穂希(ほまれ、左)=2015年6月8日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーのBCプレース(岡田亮二撮影)【拡大】
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で、W杯連覇に挑む日本代表「なでしこジャパン」は8日、バンクーバーで行われた1次リーグC組初戦でスイスを1-0で下した。日本は前半29分の宮間のPKによる1点を守り切り、大事な初戦で勝ち点3を得た。澤は男女を通じて史上初となるW杯6大会連続出場を果たした。
1位通過へ必勝態勢
国際サッカー連盟(FIFA)ランキング4位の日本は、19位でW杯初出場の相手に後半は苦しんだ。それでも、勝ち方を知る選手たちは、経験に裏打ちされた冷静さで苦しみながらも初戦をものにした。
C組を1位で通過すれば、決勝トーナメントでランキング1~3位のドイツ、米国、フランスと決勝まで対戦しない有利な組み合わせとなる可能性が高い日本。1位通過の最大のライバルと目されたスイスとの大一番に、必勝態勢で臨んだ佐々木監督は「とにかく勝ち点3が取れたことは評価に値する」とうなずいた。
スイスは警戒していたほどプレスをかけてこなかった。エース大儀見(おおぎみ)は「相手の表情が硬かった」と緊張を察知。積極的に攻め込むと安藤が倒されPKを獲得した。150試合出場の節目だった主将の宮間が「きちんと思ったコースに蹴れば入る自信はあった」と左隅に決めた。