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知床のシャチ スパイホップでしっかり人間観察 (4/4ページ)

2015.6.15 17:00

目の前に浮上し、こちらを観察するシャチ。知床半島羅臼沖。奥は知床岳=2015年6月1日、北海道(伊藤健次さん撮影)

目の前に浮上し、こちらを観察するシャチ。知床半島羅臼沖。奥は知床岳=2015年6月1日、北海道(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • 水中を泳ぐシャチは優雅で力強い。さまざまな傷が残る体に初夏の陽光が注ぐ=2015年6月1日、北海道(伊藤健次さん撮影)
  • 波立つ羅臼沖を進むシャチの群れ。強風で白い噴気がたなびく=2015年5月31日、北海道(伊藤健次さん撮影)
  • シャチが尾びれで海面をたたくと大きな水しぶきが上がる=2015年6月1日、北海道(伊藤健次さん撮影)
  • 頭を輝かせて向かってくるシャチ=2015年5月29日、北海道(伊藤健次さん撮影)

 時間にすればわずか数秒。だが接近すると畏怖するような圧迫感を覚えることが多かったシャチに、初めて不思議な親近感を覚えた。人がシャチに興味を持つように、シャチも船や船上のヒトさえ意識して生きている。そう実感した瞬間だった。

 願いを込めて引き上げたカメラに、わずか数カット、シャチの姿があった。その体にはたくさんの傷が刻まれていた。波を透過して揺らめく太陽光がその傷痕を勲章のように浮かび上がらせ、シャチが海で過ごしてきた日々を静かに語っていた。(写真・文:写真家 伊藤健次/SANKEI EXPRESS

 ■いとう・けんじ 写真家。1968年生まれ。北海道在住。北の自然と土地の記憶をテーマに撮影を続ける。著書に「山わたる風」(柏艪舎)など。「アルペンガイド(1)北海道の山 大雪山・十勝連峰」(山と渓谷社)が好評発売中。

 ≪取材協力≫

知床ネイチャークルーズ 

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