試合終了間際、オウンゴールとなるボールに懸命に飛びつくイングランドのゴールキーパー、カレン・バーズリー。イングランドには無情の、日本には幸運のボールはクロスバーに当たり、ネットを揺らした=2015年7月1日、カナダ・アルバータ-州エドモントン(共同)【拡大】
≪「恐ろしい瞬間」イングランド 悪夢の幕切れ≫
イングランドにとっては悪夢のような幕切れだった。後半ロスタイム。川澄のクロスをセンターバックのバセットが滑り込んでクリアしようと試みたが、ボールはクロスバーに当たって無情にもゴールの内側ではねて決勝点を許した。後半は前線からの激しいプレスとロングボール主体の攻撃で日本を存分に苦しめただけに、思わぬ形で暗転した。
前回大会も2-0で勝つなど過去2勝2分けと相性が良かった日本に初めて敗れ、初の決勝進出を逃した。試合終了の笛がなると、泣き崩れるバセットをイレブンが慰めた。
サンプソン監督は「彼女は真面目に練習を積み、人格も素晴らしい。あの一瞬は恐ろしい瞬間だったが、彼女がいなければ4強にも来られなかった」と悲運のDFをかばった。