サイトマップ RSS

戦争が生みだす混沌をエネルギーに 浦井健治、ソニン、岡本健一 舞台「トロイラスとクレシダ」 (4/5ページ)

2015.7.6 18:00

「現実的で退廃的、未来がどちらなのかと進む、現代の日本をさしているような舞台」と意気込む浦井健治さん=2015年6月17日、東京都世田谷区(長尾みなみ撮影)

「現実的で退廃的、未来がどちらなのかと進む、現代の日本をさしているような舞台」と意気込む浦井健治さん=2015年6月17日、東京都世田谷区(長尾みなみ撮影)【拡大】

  • 「現代人と昔の人をつなぐ間に私たちがいる。シェークスピアの美しい言葉を届けたい」と話すソニンさん=2015年6月17日、東京都世田谷区(長尾みなみ撮影)

 2人の男性の間で揺れるクレシダを、ソニンは「恋に理由はない。今のように女性が強くものを言えなかった時代。若くて、好奇心を抑えられて反発するエネルギーもあったはず。内に秘めた女性の『生きる力』も備えたい」と話す。

 音楽の力、舞台に

 岡本は後輩の浦井、ソニンに上下関係なく接する。自身の1989年の初舞台「唐版 瀧の白糸」(蜷川幸雄演出)で学んだことだという。「稽古場に年齢やキャリアは関係ない。2人ともエネルギーのレベルが普通とは違う。何とか作品をよくしようという貪欲さがある」

 誰よりも早く現場に入り、暇さえあればせりふを練習するきまじめな浦井の台本は、すでに書き込みでぼろぼろだ。直近のミュージカル「デスノート」では実年齢よりはるかに若い高校生役に挑み、地方公演の忙しさもあって数キロ痩せたという。いまは元気に稽古を重ねる浦井は、インターネットもテレビも見ないという岡本を「水面に波風が立っていないように、全てを達観してアナログに行き着いた先輩。男として見習いたい」と話す。

「ヘンリー六世」で狂った女性を演じたソニン

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ