いま、中東や北アフリカや西アジアではイスラム過激派の活動が続行中である。タリバン、IS、ボコ・ハラムなど、想像を絶する自爆テロを辞さないままにある。その実態はかなり複雑で重層的で、容易に説明がつかない。網の目型のネットワーク軍団であるからだ。だとすると、イスラム過激派こそはSNS的なのである。このこと、もっと考えてみたい大問題だ。
【KEY BOOK】「歴史序説」(全4巻、イブン=ハルドゥーン著、森本公誠訳/岩波文庫、972円、在庫なし)
イブン=ハルドゥーンは「アラビアのモンテスキュー」で「イスラムのヘーゲル」だ。14世紀の中東・北アフリカ・グラナダを動いて、多くのスルタンたちを感服させた。文明を生態的に観察し、社会の本質が労働と所得と商品によって構成されていることを見抜いた。砂漠のテントで生活していたかと思うと、クーデターに加担し、宰相として宮廷に君臨するかと思えば、深い歴史洞察に耽ったのである。