サイトマップ RSS

2度の古里喪失 心に届く静けさ 「小森はるか+瀬尾夏美 あたらしい地面/地底のうたを聴く」 椹木野衣 (4/5ページ)

2015.7.27 11:40

小森はるか+瀬尾夏美「あたらしい地面/地底のうたを聴く」(21分35秒)ビデオ・スライド(提供写真)

小森はるか+瀬尾夏美「あたらしい地面/地底のうたを聴く」(21分35秒)ビデオ・スライド(提供写真)【拡大】

  • 瀬尾夏美「あたらしい地面」紙、鉛筆、ボールペン(提供写真)
  • 映像(右)とスライド(長塚秀人さん撮影)。(C)Photo_by_Hideto_Nagatsuka
  • スライドで映し出される言葉=2015年7月21日(原圭介撮影)
  • 展示風景(長塚秀人さん撮影、提供写真)

 明と暗の対比

 そのような事態に直面する人たちの表情と言葉を、小森と瀬尾は、長期にわたり聞き取った会話や、変わりゆく土地のスケッチを添えて、ひとつの明るい部屋と、もうひとつの暗い部屋という対比のなかで見せている。

 もしかすると、この2つの部屋の対比は、地上と地中に当たるのかもしれない。タイトルの「あたらしい地面」は、嵩上げされた新たな古里を、「地底のうたを聴く」は、地中に沈むかつての古里をこうして、二重に過去のなかに沈む古里の記憶のなかから、わずかに滲(し)み出し、じわじわとこぼれ出してくる「うた」へと、ふたりは耳を傾ける。やはり近々、土のなかに沈む、古くから何かあれば人々が集ったという素性の知れぬ石倉に、いま皆が、歌と踊りで別れを告げようとしているように。(美術批評家、多摩美術大学教授 椹木野衣(さわらぎ・のい)/SANKEI EXPRESS

ガイド:「小森はるか+瀬尾夏美 あたらしい地面/地底のうたを聴く」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ