7月23日、米テキサス州南部のメキシコとの国境の町、ラレードを視察した後に記者会見に臨むドナルド・トランプ氏(中央)。「移民流入を防ぐため、国境地帯には『万里の長城』が必要で、建設費用はメキシコ政府に払わせる」などと、再び過激な持論を展開した=2015年(ロイター)【拡大】
「保守主義のがん」
共和党候補者の一人、リック・ペリー前テキサス州知事(65)は、トランプ氏のことを「保守主義のがん」と呼び、トランプ氏が「共和党の終焉(しゅうえん)をもたらすかもしれない」とまで断言する。共和党候補者にとっても、トランプ氏の存在が共和党全体の足を引っ張っているとの認識が強まっていることを裏付けている。
当のトランプ氏はといえば、数々の暴言の反省はなく、むしろ発言のボルテージを上げている。共和党全国委員会などから、発言を自重するよう求められているようだが、本人はこれを「共和党側に冷たくされている」と感じているようだ。
トランプ氏は7月23日付のワシントンDCの議会専門紙ザ・ヒルのインタビューで、共和党の指名候補にならなければ第三政党からの出馬も辞さない姿勢を示唆した。
「共和党がどう対応するか次第だ。党が公平でなければ、それは(第三政党からの出馬の)要素になる」と答えている。トランプ氏なりの共和党へのアピールなのかもしれないが、むしろ喜んで受け入れられるかもしれない。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)