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CHE・ゲバラ39歳の夢は、いまどこにある? キューバとアメリカの国交は回復したけれど… 松岡正剛 (2/5ページ)

2015.7.29 16:30

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 ニコンS2を片手にトヨタの四輪駆動ジープでボリビアに入り、そこで死んだ。サルトルは「20世紀で最も完璧な男」と言い、ジョン・レノンは「世界で一番かっこいい男」と褒め称え、カストロは「意志と道徳の巨人」と呼んだ。

 青年期はラグビーに熱中した。メキシコでカストロ兄弟と出会い、少人数でキューバ革命を敢行した。放浪を好み、行く先々で誰とも話しこんだ。各地でハンセン病患者と交流した。工業大臣や国立銀行総裁にも就任したが、サインは「CHE」だけ。チェは「おい」「お前」といった呼びかけ語だが、ゲバラは「お前のダチだよ」という意味で使った。

 ゲバラのゲリラ革命は、アジア・アフリカの第三世界が圧政に苦しむところを、山岳ゲリラ・砂漠ゲリラ・密林ゲリラが誘撃と遊撃を繰り返し、政権中枢を一気に奪取する。ベトコンの戦術にも似ているが、ゲバラは既存の軍事政権に近付いてその骨身を刳り貫く戦術に徹した。

 いま、中東ではアラブゲリラとイスラム過激派のテロが続行中である。巨大アメリカを叩くテロもあったが、無差別テロが横行する。ゲバラがいたら、そんなことにはしなかった。

オートバイで南米各地を放浪 民衆と国家の現実に憤然

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